ケアプロスト0.03% 

ケアプロストは、緑内障・高眼圧症、および睫毛貧毛症に用いる薬です。日本国内で承認されているグラッシュビスタ外用液剤、ルミガン点眼液と同一の有効成分であるビマトプロストを含有しています。

ケアプロストは、眼内の圧力を下げ緑内障の治療に使用するほか、まつ毛の成長(長さ、豊かさ、色の濃さ)を促進することでまつ毛全体の印象を改善します。

ご参考

ケアプロストの有効成分であるビマトプロストは、体内の生理的な物質であるプロスタグランジンの誘導体です。眼球を満たす液体である房水の流出を促進させることで、眼圧を下げ、緑内障における視野の悪化を抑えます。また、まつ毛の毛包に作用し、毛周期における成長期を延長させます。

ビマトプロストは、緑内障・高眼圧症または、睫毛貧毛症に使用できますが、それぞれの疾患により使用方法が異なります。本剤の使用方法がご不明の場合は、必ず医師・薬剤師にご相談ください。

ケアプロストの用法は以下の通りです。

睫毛貧毛症
片眼ごとに、1滴をアプリケータ(まつ毛ブラシ)に滴下し、1日1回就寝前に上眼瞼辺縁部の睫毛基部に塗布する。

※発毛可能な毛包が存在しない部位における本剤の有効性は期待できません。
※アプリケータ(まつ毛ブラシ)はケアプロスト単品の商品には付属しておりません。

アプリケータ(まつ毛ブラシ)をご使用の場合
袋から取り出したブラシを水平に持ち、液を1滴ブラシの先端部分に垂らします。
液を垂らしたブラシを用い、アイラインを引くように上まつ毛の根元部分にスッとつけてください。
まぶたからはみ出た余分な液は拭き取ってください。
1日1回寝る前につけてください。

緑内障、高眼圧症
1回1滴、1日1回点眼する。

共通注意事項
開封後は30日以内にご使用ください。
目の色に変化がみられる場合は、医師・薬剤師にご相談ください。
薬液が、まぶたや皮膚についた場合は、よく拭き取るか、洗顔してください。
しみる、掻痒感、眼痛が持続する場合は、必ず医師にご相談ください。

睫毛貧毛症治療に使用する場合
決して点眼はせず、目に液が入らないようにしてください。
本剤の塗布にはアプリケータ(まつ毛ブラシ)を使用し、片眼ごとに新しいアプリケータ(まつ毛ブラシ)を使用するようにしてください。
※アプリケータ(まつ毛ブラシ)はケアプロスト単品の商品には付属しておりません。
がん化学療法による睫毛貧毛症の場合は、本剤の投与はがん化学療法終了4週間後以降に開始することが望ましいです。詳しくは医師・薬剤師にご相談ください。

緑内障、高眼圧症治療に使用する場合
薬の影響が回復するまでは、車の運転など、危険を伴う機械の操作は行わないでください。
閉塞隅角緑内障と診断された方は、本剤の使用前に必ず眼科医にご相談ください。
点眼時には1滴を確実に滴下してください。

※正しい点眼方法
まず、最初に手を洗って清潔にしてください。
次に、下まぶたを軽く引き、点眼剤容器の先が目やまつ毛に触れないように注意し、1滴を確実に点眼してください。
点眼後は数分間静かに目を閉じてください。
点眼後に目頭を軽く押さえるとより効果的です。
目から流れ出た点眼液は清潔なティッシュなどで拭き取ってください。
2種類以上の点眼剤を使う場合、特に医師からの指示がなければ5分以上間隔をあけてください。
最後に、容器のキャップをしっかり閉めて、直射日光や高温を避けて保管してください。